最近、光回線を利用する際に重要になっているのが「IPv6に対応している・していない」です。
厳密に言えば光回線ではなくプロバイダの問題なのですが、大きく捉えれば光回線の問題になります。
と言うのも、このIPv6に対応しているかしていないかで回線の速度が大きく変わるので、対応していないのであればはっきり言って時代遅れだからです。
今回はそんなIPv6について解説していき、さらにIPv6に対応している光回線を紹介します。
※表示価格は税込みです。
もくじ
auひかりも対応しているIPv6やv6プラスとは？
まずは、IPv6やv6プラスについて説明していきます。
光回線の速度を決めるのは〇Gbpsだけじゃない！
光回線の速度に関する情報でよくあるのは「最大〇Gbps！」といった謳い文句です。
もちろん、一秒間にどれだけのデータのやりとりができるかを示すGbpsは速度を表すほぼ唯一の手段であり、さらに「最大速度」は予め決まっているのでこれが速度を表す方法と言っても過言ではないです。
しかし、「最大速度」というのは必ずしも「速度を表す唯一の手段」というわけではないのです。
速度は、「最大速度」と「実際にインターネットを使う際の速度（実測速度）」で違いがあります。最大1Gbpsのフレッツ光や光コラボ（ソフトバンク光やビッグローブ光など）であっても、状況によってはいつも50Mbpsとか20Mbpsくらいの速度しか出なかったりします。
というのも、最大速度というのは「その光ケーブルや設備で理論上最大どのくらいの速度が出せるのか」を示すだけであり、簡単に言えば「どう頑張ってもこれ以上は出ない最大速度」を表すものなのです。
そのため、実際に出る速度を大きく差が出ることもあり得ます。
こうした「最大速度」以外にも光回線の速度を決める設備があり、それが「IPv6」や「v6プラス」と呼ばれるものです。これは物理的な設備やケーブルというよりも中身のシステムのことで、実際に出る速度に大きく関わってきます。
新しい通信規格の「IPv6」「v6プラス」とその魅力
それでは、IPv6やv6プラスがどういうものなのか見ていきましょう。
IPv4とIPv6そしてv6プラス
まずは、IPv6について詳しく見ていきたいと思います。
インターネットを利用するためには「IPアドレス」というものが必要です。これは、言わばインターネット上の住所のようなもので、これがないとインターネットに接続できません。
このIPアドレスは、従来、そして今も「IPv4」という規格で行われています。
このIPv4というのは「192.0.2.0」「123.45.67.89」といった形で表記されるのですが、IPv4の場合最大で約43億個のIPアドレスを作ることができます。しかし、全世界でインターネットの利用者や環境が増え続け、複数の機器を持つ人も増えてきたため、43億個では足りなくなってしまったのです。
IPアドレスが足りなくなるとどういうことになるかと言うと、IPアドレスの発行に時間がかかってしまい、インターネットが混雑して遅くなるのです。
これでは困りますよね…。そのため、アドレス数が枯渇することが分かってきた段階で新しい規格の導入が始まりました。それが「IPv6」というわけです。
IPv6は「2001:0db8:1234:5678:90ab:cdef:0000:0000」こんな感じで表記されます。
IPv6では2の128乗、つまり約340澗（340兆の1兆倍の1兆倍）のIPアドレスを作れるようになります。要するに、現状では「ほぼ無限に作れる」ようになるため、枯渇する心配も混雑する心配もなくなるのです。
現在はIPv6への移行期
「IPv6が導入されたからIPアドレス問題はひと段落」と思いきや、実はそう簡単にはいきません(^^ゞ
それは、未だ多くのインターネットのサイトなどはIPv6に対応しきれていなく、完全にIPv6に移行できているわけではないのです。言うなれば、今はIPv4からIPv6への移行期なのです。そのため、IPv4とIPv6の併用をしている状態になっています。
そんな中、IPv4とIPv6の併用を可能にしているのが「v6プラス」や「デュアルスタック」と言われているサービスです。
後で出てくる「VNE」をやってくれる会社によってv6プラスとかそういった名前が違いますが、基本的な機能は同じです。この併用できるv6プラスを使えば、混雑することなくインターネットを楽しむことができます。
PPPoEとOPoE
IPアドレスの枯渇によるインターネット遅延解消とは別に、IPv6の導入にはメリットがあります。
従来IPv4を使っていた時は「PPPoE」という方法でインターネットに接続していましたが、この方法だと順番として以下のように繋がっていきます。
この方法には以下2つの問題があります。
・「基地局でユーザー認証が必要なこと」
単純に、利用者がたくさんいると同じ基地局を利用する人が増えるため、基地局が混雑してインターネットの速度が遅くなります。
例えば、ユーザー数日本一のフレッツ光はアクセスが集中する夜に混雑することが多いです。また、基地局でユーザー認証が必要になっているため、このひと手間が負担となってさらに速度が遅くなってしまいます。
このように「PPPoE」では色々な問題がありました。
一方で、新しいIPv6は「IPoE」という方法を使っていて、以下のような順番で繋がります。
VNEというのはプロバイダに代わってIPアドレスのやりとりをしてくれるところですが、基本はプロバイダが提携しているので別の会社と契約する必要はありません。
このVNEの場合、基地局のように利用者が集中することもありませんし、ユーザー認証も必要ないのでかなりスムーズになります。
IPv6によってスムーズになるのはIPアドレスの発行だけでなく、こうした混雑回避にも結び付いているためかなり速くなるのです。
ちなみに、v6プラスやデュアルスタックの場合はIPv4の場合でもこのVNEを通して行えます。そのため、古い規格に従わなければならない場合でもスムーズなインターネットを楽しむことができます。
※IPv4やv6の表記例は「日本ネットワークインフォメーションセンター」の解説を参考にしています。
auひかりを含めたIPv6が使えるおすすめの光回線
さて、IPv4（PPPoE）に代わってIPv6（IPoE）の規格が登場し、これらに対応するv6プラスが光回線の速度を速めてくれる裏技であることがわかってきました。
ここからは、IPv6やv6プラスが使える光回線を紹介していきたいと思います。
auひかりは「IPv4／IPv6デュアルスタック」
※画像はauひかり公式サイトより引用
auひかりでは、「IPv4／IPv6デュアルスタック」という名前でv6プラスと同じサービスを提供しています。
IPv4／IPv6デュアルスタックの申し込み方
auひかりのv6プラスは自分で申し込まなくても使えます。
基本的にauひかりはどのプロバイダを選んでも、どのプランを選んでもv6プラスが標準装備になっています。そのため、「追加料金」や「申し込み」なしでv6プラスが使えるのです。
ただし、auひかりは「デュアルスタックに対応している機器」を利用することが条件です。この対応機器ですが、基本的にはauひかりでレンタルできる機器を使うのが良いでしょう。
※画像はNEC公式サイトより
「BL1000HW」というこの機器（ホームゲートウェイ）は、これ一台あるだけでWiFiも飛ばしてくれる優れものです。
レンタル料金は月額550円ですが、auスマートバリューやUQモバイルとの自宅セット割を組むことで無料になります。
auひかりとauまたはUQモバイルとのセット利用で、スマホの料金が割引されるauスマートバリューまたは自宅セット割を組んでいる人であれば、このホームゲートウェイ（WiFiルーター）が無料でレンタルできます。
auひかりの概要
auひかりの通常プランは1ギガですが、関東の一部エリアでは5ギガや10ギガの高速サービスも利用できます。
しかも、キャンペーンによって安く利用でき、5ギガに至っては1ギガと同じ料金で利用できるのです。
| サービス | 戸建てタイプ | マンションタイプ | ||
|---|---|---|---|---|
| 通常（1ギガ） | V（5ギガ） | X（10ギガ） | ||
| 最大速度 | 1Gbps | 5Gbps | 10Gbps | 1Gbps |
| データ量 | 無制限 | |||
| 月額料金 | 5,500円 （3年平均） | 5,610円 （1年目） | 3,740円～5,720円 （設備による） | |
| セット割 | ・auスマートバリュー：auの料金が毎月最大1,100円割引 ・自宅セット割：UQモバイルの料金が毎月最大858円割引 ※合計で最大10回線まで | |||
| 工事費 | 戸建て：41,250円 マンション：33,000円 ▶ キャンペーンで実質無料 | |||
| キャッシュバック | 最大77,000円 ※プロバイダでSo-netを選択＋auスマートバリューor自宅セット割を適用した場合、 さらに10,000円増額。 | |||
auひかりは、工事費無料、乗り換え費用負担、スマホとのセット割など、キャンペーンや割引が充実していますが、さらに申し込み時には高額キャッシュバックがもらえます！
auひかりの正規代理店「株式会社NEXT」から申し込むと、auひかりのみの申し込みでも最大61,000円、一緒にauひかり電話を申し込むと最大77,000円のキャッシュバックがもらえるんです。
しかも、auひかり＋auひかり電話で申し込む場合、今なら「プロバイダをSo-net」にして「auスマートバリューまたは自宅セット割を適用」することで、キャッシュバックを10,000円増額してもらえますよ。
auひかりをお得に申し込める代理店
「株式会社NEXT」のキャンペーンサイトはこちら
ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」でより速く！
※画像はソフトバンク光公式サイトより引用
ソフトバンク光でも「IPv6高速ハイブリッド」という名前で、v6プラスに相当するサービスが提供されています。
IPv6高速ハイブリッドの申し込み方
ソフトバンク光のIPv6高速ハイブリッドも、「設定不要」「追加料金不要」で使うことができます。
そのため、特に何もしなくてもソフトバンク光を契約していればv6プラスが使えていることになりますが、こちらでも「v6プラス対応機器」が必要になってきます。
ソフトバンク光で提供されているレンタル機器は「光BBユニット」と呼ばれるもので、BBユニットはなかなか便利で電話やテレビにも繋ぐことができます。
※画像はソフトバンク光公式サイトより引用
光BBユニットの月額料金は550円ですが、BBユニット＋固定電話のセットで550円になります。
また、この光BBユニット+固定電話を契約すればスマホとのセット割である「おうち割光セット」の条件をクリアしたことになるので、ご利用中のソフトバンクスマホ・ケータイを割引してもらえます。
ソフトバンク光の概要
| 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
|---|---|---|
| 最大速度 | 1Gbps | |
| データ量 | 無制限 | |
| 月額料金 | 5,720円 | 4,180円 |
| セット割 | おうち割光セット：月額最大1,100円割引×10回線 | |
| 工事費 | 2,200円～26,400円 ▶ キャンペーンで実質無料 | |
| キャッシュバック | 最大37,000円 | |
ソフトバンク光の月額料金は標準的な金額ですが、おうち割光セットによるスマホ料金の割引が魅力的です。また、2021年4月からは10ギガの提供も開始しています。
ソフトバンク光はフレッツ光と同じNTTの回線設備を利用した光コラボのため、フレッツ光からの転用や他の光コラボからの事業者変更の場合は、工事不要で乗り換えができます。
工事費無料、乗り換え費用負担などのキャンペーンも行われていますし、先ほどご紹介した代理店NEXTではソフトバンク光の取次も行っていて、キャッシュバックキャンペーンも実施していますよ。
ソフトバンク光をお得に申し込める代理店
「株式会社NEXT」のキャンペーンサイトはこちら
ビッグローブ光の「IPv6オプション」
※画像はビッグローブ光公式サイトより引用
ビッグローブ光でも、「IPv6オプション」というv6プラスに相当するサービスが提供されています。
IPv6オプションの申し込み方
ビッグローブ光の場合は申し込みが必要ですが追加料金はかかりません。
ビッグローブ光でIPv6オプションを利用する場合も対応機器（WiFiルーター）が必要で、ビッグローブ光でレンタルしている機器はこちらです。
※画像はビッグローブ光公式サイトより引用
※7ヶ月目以降は550円
ビッグローブ光のレンタルしている機器も月額550円ですが、ビッグローブ光と一緒に申し込むと最初の6ヶ月は無料になります。
7ヶ月目以降は月額550円かかりますので、無料期間内にどのWiFiルーターを買うかを探しておくと良いかもしれません。
ビッグローブ光の概要
| 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
|---|---|---|
| 最大速度 | 1Gbps | |
| データ量 | 無制限 | |
| 月額料金 | 5,478円 | 4,378円 |
| セット割 | ・auスマートバリュー：auの料金が毎月最大1,100円割引×10回線 ・自宅セット割：UQモバイルの料金が毎月最大858円割引×10回線 | |
| 工事費 | 19,800円 ▶ キャンペーンで実質無料 | 16,500円 ▶ キャンペーンで実質無料 |
| キャッシュバック | 最大38,000円 | |
ビッグローブ光は特に戸建てタイプがリーズナブルな光回線で、スマホとのセット割が充実しています。
契約期間は3年または2年から選べて、3年を選んだ場合は引っ越し時の工事費を何度でも無料にしてくれる特典が付いていますので、転勤族の方や就職や進学で引っ越しを予定している方でも安心して利用できます。
ビッグローブ光も光コラボのため、フレッツ光からの転用や他の光コラボからの事業者変更の場合は工事不要で乗り換えができます。
また、ビッグローブ光でも工事費無料やキャッシュバックが行われているため、お得に申し込めますよ。
まとめ
今回は、インターネット利用時の速度遅延を防げる新しい通信規格「IPv6」について解説してきました。
最近は多くの光回線でIPv6が利用可能になってきましたが、事業者によっては申し込みが必要だったり月額料金が発生したりと違いがあります。
IPv6が利用できるおすすめの光回線としてご紹介した3社の中では、auひかりが申し込みも不要で料金も無料のため、快適なインターネット環境を手軽に整えることができます。
皆さんもauひかりのIPv6を利用して、インターネットをより快適に楽しんでくださいね(^o^)
